2008/12/29

ファイリング その2

以前、「ファイリング」というタイトルで書類整理の記事を書いたが(2008年11月27日の記事)、前回は紙の書類で、今回はパソコンのファイル。ちなみにOSはMac OS X、しかも一世代前のTiger 10.4。なので、Windowその他の方には関係のない話になるかもしれない。もっとも、Macの人にとっても、目新しい話があるとは思えない。

FileMaker Pro

パソコンを使うようになる前は読書メモやら文献情報などは京大カードに書き留めていた(2008年12月5日の記事)。そのため、カード式の情報整理に慣れてしまい、パソコンでもカード型データベースのファイルメーカーProを使っていた。

文献管理と読書メモ、その他のメモといったファイルをつくって、ほとんどの情報をこれらのファイルに集約していた。もちろん、原稿のようなワープロソフトで作成したファイルは別個に保存していたが、そういったファイルを作成するためのネタ元はすべてファイルメーカーのファイルにあった。

随分長いことファイルメーカーには世話になったのだが、そのうち不便さや面倒さを感じるようになった。

一つは保存が自動で行なわれること(現状は知らない)。一々保存する手間が省けるのはいいのだが、ファイルメーカーが「落ちた」場合、入力中の情報が消えてしまうことが何度かあった。

もう一つは、文字と画像を別々に保存しなければならなかったこと(これも現状は知らない)。ネットを利用する前はとくに支障はなかったのだが、ネット上の記事を保存する時、それが写真や画像を含む記事だと、文字と写真を別のフィールドに保存しなければならなかった。これが意外に面倒臭かった。

あとは、貧乏臭い話になるが、そこそこの値段がすること。

こういった点は、最初は些細なものだったが、次第に積もり積もって看過できないものになった。こうして、ファイルメーカーとは縁を切ることになった。

CalendarMemo

ファイルメーカー後、試行錯誤の末にたどり着いたのが、CalendarMemo(以下CM)というメモソフト。

ファイルメーカーに感じていた不満を解消するものだった。CMも自動保存なのだが、突然「落ちる」ことがないので、データが吹っ飛んだ経験はない。また、ファイル形式がrtfd(添付書類つきリッチテキスト)形式なので、ネット上にある文字と写真が混在した記事の保存も簡単至極。そして、何よりも嬉しいことにCMがフリーソフトであること。CMと同程度またはそれ以上のメモソフトの類いもあるが、無料であるという魅力には勝てなかった。

その他にも、CMには優れた点がある。特筆すべきはファイル管理の方法。「書類」フォルダ内の「Diary」フォルダに全てのメモファイルが収められている。「Diary」フォルダの中には「年」「月」「日」のフォルダが階層になっていて、「日」フォルダ内にメモが保管されている。

こういった時系列でのファイル管理にはとくに目新しさはない。しかし、CMの場合、メモ一件づつ独立したrtfdファイルで保管されている。そのため、仮にCMを使わなくなっても、OS付属のテキストエディットなどでメモファイルそのものを開くことができる。普通はソフト独自の保存形式にして「囲い込み」を図るものだが、ソフトに依存しない保存方法を採用した開発者の見識は称賛に値する。

こうして、読書メモやその他のメモ、ニュースやサイトの記事、ブログの下書きなどなど、ほとんどのファイルをCMで管理・作成するようになった。例外となるのは、時系列での管理にそぐわないファイルや長文のファイル。ワープロソフトで作成した長文の原稿はテキストファイルかリッチテキストの形式に変換して保管しているし、蔵書や文献の管理はテキストファイルで行なっている。

実用性の上でも、設計思想の上でも、満足のいくソフトだが、現在は使っていない。文字だけのファイルであればテキストファイルで保存したいのだが、CMではファイル形式がrtfdに固定されているからだ。とはいえ、何度もCMを使っては止めるということを繰り返してきたので、また使うようになるかもしれない。あくまでも個人的な嗜好と少々合わなかっただけで、CM自体に非や罪があるわけではない。CMはMac OS Xを使っている人に是非一度は使ってもらいたいソフト。

テキストエディタ

結局、CMも使わなくなった。しかし,ファイル管理は引き続いて時系列でやっている。ファイルの作成はテキストエディタで行ない、ファイル形式は基本はテキストファイルで、写真を含む記事などはrtfdにしている。

ワープロソフトではなくエディタを使ってテキストファイルにしているのは、汎用性が高いから(rtfdはどうなんだろ?)。テキストファイルでは複数のフォントを使うことも、文字の装飾も、レイアウトに凝ることもできないが、文字データとして保管しておく分には何の支障もない。ワープロ書類は違うアプリケーションでは開けなかったりするが、テキストファイルはアプリケーションに依存しない。それに、ファイルサイズが小さくなるし、エディタの方が動作が軽快であるという利点もある。

そのため日常的に使うソフトはテキストエディタになる。OS付属のテキストエディットでも十分使用に堪えるのだが、やはり機能不足の感を否めない。そこでオンラインソフトの出番。

毎日のように使っているのはJeditX(シェアウェア)。Macの世界では有名なエディタの一つ。

エディタの弱点としては多言語混在ができないことが個人的には大きかったが、Jedit Xはユニコードの読み書きに対応しているので、その弱点は克服されている。これで、ラテン文字ではあるが独仏語などにある特殊な文字やキリル文字といったものも、日本語と混在させることが可能になっている。また、テキストファイルだけでなく、リッチテキストやrtfd、word書類の読み書きもできるので、たいていの作業をこれ一つでこなすことができる。

この他に、一応ハードディスクに収まっているエディタを二つ紹介しておく。

一つ目はmi(フリーウェア)。これもまた有名なソフト。

  • 開発者サイト:mi

HTMLなどの各種ソースを書くのに便利なエディタで、サイト作成なんかには便利(所謂「ホームページ作成ソフト」とは違う)。プログラマ向けというか、玄人向けといったところか。もちろん、いうまでもなく普通に文章を読み書きできる。

このソフトを使い始めたきっかけは、やはりウェブサイトの作成のため。HTMLの勉強という手間をかけてもいいから、金をかけずにサイトを作りたいと考えていたので、無料のmiに飛びついた。結果、随分重宝した。

ところが、サイトのユニコード化を目論んでいたのだが、当時miはユニコード対応が不十分だった。そうこうしているうちに、Jedit Xの方が先にユニコードに対応してしまった。さらにサイトの方も、作成から細かな更新という段階に移っていたので、Jedit Xでも特に支障がなくなった。そのため、miは現在のところハードディスクの肥やしになっている。

もう一つはiText Express(フリーウェア)。一応エディタなのだが、簡易ワープロといった趣がある。

エディタとしての機能そのものはとりたてて高機能というわけではない。ただ、リッチテキストモードでは縦書きもできるし、脚注機能も備えている。ワープロを使うほどでもないが、レイアウトなどそれなりに見た目を気にする文書の場合、iText Expressの出番となる。

iText Expressには仲間がいる。最古参のLightWayText(シェアウェア)と、その簡素版にして弟分のiText(フリーウェア)、さらに新参者であるiText Expressの機能強化版であるiText Pro(シェアウェア)というラインナップ。ちなみに、LightWayTextとiTextにはWindows版もある。

emacsを使っていないのにテキストエディタを常用・愛用しているなどと公言するのは、片腹痛いと思う人もいるだろう。まさしくその通り。反論の余地もない。

ファイルの検索

こういったファイル管理をしていると、ファイルメーカーと比較して検索がやや面倒になる。しかし、OS付属のSpotlightのおかげでファイル名だけでなく全文の検索もずいぶん楽になった。とはいえ、ファイルの中身はエディタなどでいちいち開いてみないと確認できない(Leopard 10.5だと事情は違う)。そんな時にはSpotinside(フリーウェア)なるソフトを使っている。これだと、わざわざファイルを開かなくても中身を確認できる。

また、検索の手間を少しでも省くために、ファイル名に若干の手を加えている。ファイル名の先頭に、たとえばブログの記事や下書きなどの場合には◎、読書メモの場合は■などの目印をつけておく。そしてSpotlightでそういった目印を含むファイル名を検索し、その結果を保存しておく。そうすれば、同じ目印のついたファイルを新しく作成した場合、保存しておいた検索結果が更新されていくことになる。

おおよそこんな感じでファイル管理をしている。特殊なことをやっているわけでもないし、新機軸など一切ない。それでも、万が一にでも、まかり間違って他人様の参考になるようなことになれば重畳。

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